なんだか大変そうだね。まあ、今は部活
のことは忘れてご飯食べなさいよ。
お子さまの学校での嫌な気分を、せめて家庭では切り替えさせてあげたいという親心からの声かけですね。その場は解決したように見えても、今まで愚痴をこぼすことがなかったお子さまの場合は、SOSのサインの可能性も。そんなときはお子さまの「聞いてほしい」という気持ちを察して話しやすい雰囲気をつくり、聞き役に回ることも大切です。また、制服の乱れや友達の呼び方の変化など、今までと違う点をさりげなく観察し、急激な生活サイクルの変化に注意しつつ見守るようにしましょう。
お子さまのSOSサインをキャッチできているかどうかは、次の質問を目安にしてみてください。
(1)朝、お子さまがどんな表情で家を出たか覚えていますか?
(2)昨夜、お子さまが何時に寝たかご存じですか?
(3)夕飯をどのくらい食べたか覚えていますか?
いかがでしょうか? 日頃からお子さまの表情をさりげなくチェックする習慣をつけていきたいですね。
毎日の生活の中でお子さまの表情が暗いときには、無理して声かけするのではなく、夕飯に好物を一品つける、お子さまが見たがっていた番組を録画しておくなど、無理のない範囲で応援するのも手。こうすることで「大切に思っている」気持ちが伝わり、親子の信頼関係も深まります。深刻顔で同情するのではなく、悩みを認めたうえで、「今は大変だけど、この経験が必ず役に立つときがくるよ」など、現状を前向きにとらえられる声かけができるといいですね。
ご用心!NGワード
「もう中学生だもの、自分で解決できるでしょ」